電話編 よくある車買取時のトラブル

車の買取の際に利用したいのが、一括査定サイトです。

一度に複数の業者から見積ができ、効率よく車を高値で買い取ってもらうことができます。パソコンやスマホがあれば誰でも簡単に利用でき、人気があります。

しかし人気が高いからこそ、トラブルが多いのも事実です。特に多いのは電話によるトラブルで、実際に被害に遭われた方は大勢いらっしゃいます。そこで、一括査定でよくあるトラブルを紹介します。

車一括査定の仕組み


まずは一括査定サイトとはどういったものか今一度、おさらいしておきましょう!一括査定サイトは、仲介屋みたいなものです。

一括査定サイトには、数多くの車買取りを取り扱っている会社と手を結んでいます。査定を出すのは、サイトと手を組んでいる業者です。何処の業者が一括査定サイトと手を組んでいるかは、各一括サイトの登録業者を見ればすぐに確認できます。多い所であれば、1,000社近い業者と手を組んでいます。アップルやガリバーなどの超大手買取業者から、地域の人でも知らないような小さな中古車屋まで様々です。

一括査定サイトは顧客から受け取った情報を業者に流し、業者はサイトから受け取った情報を元にして査定額を提示します。では1,000社近い業者と手を組んでいる一括査定サイトを使えば、1,000社から見積が無料で来るのでしょうか。答えはズバリ「NO」です。多くとも10社・平均でも5~6社前後でしょう。

そもそも「1,000社と提携」と銘打っている一括査定サイトでも、対応できる業者が多い地域であるのが大前提です。現在お住まいの地域によっては、対応業者が0社ということも十分に有り得ます。もし対応できないと表示されたのなら、他の一括査定サイトを利用するのが懸命です。

また車種によっては、取り扱いができない業者があるのも事実です。軽自動車ならば何処の業者でも取り扱っているので、多くの業者から見積が来るでしょう。でもマイナーメーカーの輸入車など日本でほとんど取り扱っていない車種の場合、一括査定サイトを使っても見積もりが来るかどうかは微妙な所です。マイナー車種の買取を考えているのなら、一括査定サイトではなくマイナー車種を取り扱っている専門の業者に直接頼むのが良いかもしれません。

何故多くの電話がかかってくるのか?

一括査定サイトを利用した途端、電話の着信が止まることはありません。10件・20件の着信は当たり前の状態で、ちょっとしたトラブルになっています。

車買一括査定サイトは仲介屋みたいなもので、車を売りたいという人の情報は提携を結んでいる業者に拡散します。電話をかけているのは一括査定サイトではなく、査定サイトと提携を結んでいる業者です。

業者が利益を上げるには、良い車の買取りが必要不可欠です。万が一、他の業者に売られるようなことがあれば、存続そのものが揺らぎかねません。

そこで一括査定サイトから預かった情報を頼りに電話をかけ、なんとしてでも買い取ろうという訳です。電話で買取の約束を取り付けることができれば、勝利はほぼ確定です。

勝利を勝ち取るために、業者によっては「オートコールシステム」を採用している所もあります。日本の何処かで一括査定で車の価格を調べると、自動的に電話がかけられるように既に仕組まれているのです。すぐに電話をして買取りの約束を取り付けることができれば、他の業者に売られる心配はありません。

ちなみに全ての業者がオートコールシステムを採用している訳ではなく、採用してる買取業者は「ガリバー」と「ビッグモーター」の最大手2社になります。電話トラブルが多いのもこの2社であるのはこの「オートコールシステム」を使用しているからなのかもしれません。

トラブル例

電話の嵐

一括査定のトラブルで最も多いのが、電話の嵐でしょう。査定に申し込んだ瞬間に電話が鳴れば、嫌な思いをするのも当然です。

しかし「電話の嵐」とは言うものの、実際にどれほど電話がかかってくるものでしょうか。こればかりは「人による」としか言えませんが、最低でも15件の着信は届くと言います。電話は本人が出るまで、鳴り止みません。。。

ただ査定サイトの電話の嵐はまだマシになった方で、一昔前はもっと酷い状態でした。かつては真夜中でも電話が鳴り響き、寝不足に陥ってしまった人もいるほどです。あまりのしつこい電話に、電話番号そのものを変えた方もいらっしゃいました。

今は規制されて夜9時以降の電話は禁止です。ただ電話できる時間帯が限られていたとしても、電話の嵐が収まる気配はありません。電話の嵐を警戒して、一括査定サイトではなくディーラー経由で売却した方もいました。

またこれから車を売ろうとしている人の中には、「電話が凄いならディーラーに頼もう」と、考えている人もいらっしゃるでしょう。確かに一括査定を使わずに売却となると、電話の嵐からは逃れられます。でもディーラーに売却となると、買取価格が安くなることを肝に銘じておいて頂ければ幸いです。

強引なセールス

強引なセールスも、一括査定のトラブルとしてよく聞きます。

一括査定を利用した直後に、業者から電話がかかって来ます。電話の内容に関しては業者にもよりますが、ほとんどは「車の実物を見せて欲しい」というものです。車の査定額をはじき出すには、実物を見ない限りは分かりません。サイトでわかるのは過去に取引された同型車の査定額の相場です。

ただ問題は、査定をした時です。

査定をした結果、売るか売らないかを決めるのはオーナー側にあります。査定額に満足ができなければ、断ってもらっても問題ありません。しかし中には、オーナーが「YES」と言うまで返さない業者がいるのも事実です。執拗に迫り、時には脅しをかけてまで売却をすすめます。

あまりにも強引なため、相場よりも破格の安値で売買契約を結んでしまった人も少なくありません。「NO」とハッキリ言っても引き下がらず、結局はサインをしてしまう方もいます。

話が違う!等

当初聞いていた話と違うのも、一括査定でよくあるトラブルです。

一括査定を利用した所、想像以上の値段がつきました。高値で売れるとあっては、売却しない訳にはいきません。しかし実際に査定をして査定サイト通りの値段がつき、売ることにしました。

しかし後日業者から連絡が入り、傷が後で発見されたなどの理由で、更に安い値段で売却することになりました。査定をした時と実際の査定額が違うとあっては、「話が違う」と怒るのも当然です。「詐欺だ」と、110番を考えている方もいらっしゃるでしょう。

でも一度査定額を提示したにも関わらず、後になって再査定をするのは法律でも認められています

110番をしたとしても、余程のことがない限り業者が捕まることはありません。大きく目立つ傷や汚れであれば、1回目の査定時にすぐに見つかります。しかし小さな傷に関しては、一度車を見ただけで見つけ出すのは難しいことです。

ただし業者が再査定を行うのは、オーナー側に責任があったのみです。

例えば車を少しでも高く売るために、本当は事故車であるにも関わらず無事故車として申請したのなら、オーナーの責任です。もし事故車を売却する場合、業者に申請しなければいけません。買取後に既に契約が結ばれていたとしても、事故歴が発見されたら再査定に応じる必要があります。

例えどんなに査定に対して不利な状況であっても、正直に答えることがトラブル回避へと繋がります。

大手と中小業者の違いなど

トラブルが起きてしまう要因は色々ですが、大手買取店と中小買取店の違いが、トラブルを招き入れている恐れがあります。

■中小業者の場合
基本的に買い取った車は店で展示し、希望者がいれば売りに出します。しかし中小の場合、買取と販売を両方こなすということは、至難の技です。そこで買取だけを行い他の中古車に売り出したり、海外へと輸出したりすることもあります。

他の中古車店に車を売る理由は、欲しい車を回してもらうためです。

中小買取店はそれぞれに、“得意”としている車があります。得意としている車を売り出す技術は、大手よりも優れていると言っても良いでしょう。しかし“苦手“としている車を売るすべは、中小は持っていません。

万が一在庫として持ってしまった場合、何年も売れない事態を招いてしまいます。そこでお互いに得意・不得意としている車を取引し、持ちつ持たれつな関係を築いているという訳です。

大手の場合
一方大手の場合、苦手な車はありません。どの車でも滞りなく取り扱うことができ、販売に関してもお手の物です。理由は、それぞれの部門にきっちりわけられているからです。

部門がわけられているからこそ、買取と販売を両方こなすことも簡単です。買取には買取部門・販売は販売部門が担当し、会社に負担をかけずに上手く利益を導き出します。また不得意な車は特になく、どの車種が来てもきっちりと対応できます。

中小と大手、車を売るならどっち
では車を売るなら大手の方が良いかと問われると、何とも言えないのが正直な所です。

中小買取店の場合、先程も述べたように得意としている車を取り扱うことに関しては、大手よりも優れています。対応も丁寧で、変なトラブルが起きてしまうリスクも少なくなっています。一方大手の場合、経験が浅い人が担当する恐れがあります。経験が浅い人が承るとなると、満足がいく対応は難しいかとおもいます。

ただ全ての中小買取店・大手買取店が当てはまる訳ではありません。あくまでも「参考程度」として留めて頂ければ、幸いです。

トラブルを回避するためには

既に起きてしまったトラブルを無かったことにするのは、不可能です。どうしてもトラブルをなくしたいのなら、タイムマシンで一括査定を利用する前の過去に飛び、トラブルの元である一括査定の使用を辞めさせるしかありません。

でも一括査定を使用する前ならば、トラブルを回避することは可能です。

1番確実な方法は、買取店がどういう所なのかをしっかり把握することです。もし少しでも嫌な噂があれば、別の店に頼むのが賢明です。噂が本当かどうかを見極めるのは難しいですが、「火のないところに煙は立たない」とはよく言ったものです。

また契約書の内容を隅から隅までしっかり読み込み、理解をした上で契約に踏み切って下さい。理解しないまま売買契約を結んでしまうと、変なトラブルが発生する恐れがあります。

勧誘が少ないところ、ないところ

勧誘が少ないところ・ない所に査定を申し込むのも手です。一括査定でよくある電話勧誘のトラブルを回避するのなら、電話勧誘が少ない一括査定を利用するのがベストです。

一括査定サイトの場合はサイトを介して業者に車を売りますが、電話勧誘が少ない所は、一括査定サイトが全てを管理します。それがユーカーパックです。

ユーカーパックの大きな特徴は買取業者から一切電話がかかってくることがないのです。かかってくるのはユーカーパックの電話サポートセンターの1本のみです。詳しくは当ページのユーカーパクの詳細で確認して下さい。
ユーカーパックとは? ユーカーパックの会社設立は2012年ですが車買取サービスを開始したのは2016年と業界では一番新しく参入してきた会社...

また電話勧誘が多い一括査定サイトの場合、手がけるのは業者に車を売りたい人を紹介するのみです。でも電話勧誘が少ない一括査定の場合、サイトを運営している会社が車を査定します。

車を査定した上でオークションに出して売り出すので、業者から電話は一切かかりません。電話があるとすれば、一括査定サイトを管理している会社からかかってきます。

細かい部分については一括査定サイトにもよりますが、大まかな部分に関しては共通しているかとおもいます。

トラブルになったらJADRI

一括査定だけに限らず、車の買取トラブルで頼りになるのがJADRIです。

JADRI(Japan Automobile Distribution Research Institute)・日本自動車流通研究所は、設立された自動車流通業界の団体です。2007年に発足されましたが、前身である「買取協議会」は2005年に設立されました。

JADRIは中古車の円滑な流通を目的とし、オーナーと中古買取業者に対して情報を発信します。JADRIは一括査定サイトの運営にも取り組んでおり、他の査定サイトとも連携を結んでいます。保険事業にも取り組んでおり、愛車に万が一のことがあっても対応してくれます。

そして中古車買取でトラブルがあった場合に備えて、「JPUC車売却消費者相談室」を設けています。車買取に関わるトラブルを解決するためのルールを設けた上で、ありとあらゆる方面からオーナーをサポートしてくれます。もしも車買取のトラブルに巻き込まれたのなら、「JPUC車売却消費者相談室」に相談してみることをおすすめします。

JPUC車売却消費者相談室→ http://www.jpuc.or.jp/trouble/

デメリットもあるがメリットも大きい車一括査定

車の一括査定は一度に複数の業者から見積が来るので、高値での買取も可能です。実際に一括査定サイトを上手く利用し、高値買取を実現させた方は少なくありません。

複数の業者が一斉に申し込むことにより、価格競争が生まれます。大きな利益を生み出してくれる車ならば、是が非でも手に入れたい所です。そこで業者は他の業者よりも1円でも高い値段をつけて、中古車を手にしようとするため、買取価格は自然と高くなるという訳です。高値買取を希望しているのなら、一括査定は正におすすめです。

ただし一括査定を利用すると、大量の電話が鳴り響くデメリットがあります。また地域によっては、多くの見積が得られない場合もあります。

都会のど真ん中に住んでおり、半径1km圏内に1000件近い買取業者があるのなら、関係のないデメリットかもしれません。

しかし半径1kmどころか100km圏内にも買取業者がない所であれば、一括査定を利用しても複数の業者から見積を得るのは難しいでしょう。下手したら、「取り扱いがない」という表示がでることも考えられます。

一括査定のメリットとデメリットをしっかり把握した上で、上手く利用しましょう。

まとめ

一括査定サイトは便利ですが、便利だからこそ使い方には要注意です。ただ起こる恐れのあるトラブルに関しては、ある程度防ぐことは可能です。万が一トラブルに巻き込まれた場合は、JADRIなど車買取を専門的に取り扱っている団体まで問い合わせて下さい。

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