車査定に出すまえに傷は直すべきか?

車の査定額はどうやって弾き出されるのか?

車を査定する前に傷を修理した方が良いのかどうかを探る前に、どういう形で車を査定しているのかについて取り上げます。

買い取った車は、基本的に「中古車」として販売します。中古車として売れる見込みが高い人気車種になればなるほど、査定額は上がります。

でも単純に「人気車種」だからと、査定額が上がる訳ではありません。エンジン・足回りは走行に支障があるかどうか、車検の残り月数、走行距離、タイヤの状態も厳しくチェックされます。少しでも支障が見つかると、査定額は容赦なく下げられます

そしてもちろん、車の内装や外装の状態も査定額に大きく響きます。内装に少しでも傷があると、査定額から引かれます

ちょっとした傷ぐらいならば数千円の減額で済みますが、目立った傷になると1万円近く査定額から引かれる恐れがあります。走行に影響が出る部分は言うに及ばず、走行に直接関係がない部分でもガッツリ引かれるので要注意です。

しかし問題は外装です。車の外装に傷をつけないまま走行するのは、実質不可能です。無事故無違反であっても、小さい傷を回避することはできません。

でも小さい傷がついてしまうので、買取業者も承知の上です。車の外装に傷がつくと査定額は確かに下がりますが、目立たない小さな傷であればマイナスになることはありません

ただし傷や凹みが大きく目立つ場合は、査定額から引かれてしまいます。傷が10cmの場合は1万円・30cmであれば3万円の減額になります。

ただし傷や凹みが発生している箇所によって、マイナス額は大きく変わります。状態にもよるので、あくまでも目安程度として止めておいて下さい。

車の査定は加減点方式!

そもそもこの車査定の基準となっているのが、一般財団法人の日本自動車査定協会適正な査定での中古車取引を目指し査定士制度とともに中古車の査定金額の元となる査定基準を設けています。

まず標準となる状態が以下になります。

a.外装、内装共に無傷であること。
b.エンジン・足回りに故障が無く良好であり走行に支障がないこと。
c.車検の残り月数は3ヵ月以内とする。
d.走行キロ数は年間1万キロを標準走行キロとする。
e.タイヤの残り溝は1.6mm以上であること(スリップサインが出ていないもの)
f.事故による修復歴、損傷減価要因、改造工作のないこと

これらの条件に当てはまるものが標準状態と言われ、そこから車の年式、グレード、人気度と車の状態を査定士がチェックし点数を加減して査定金額が算出されます。

ではどのような項目がどのように加減されるのかを一覧にしましたので参考にしてください。

加点項目 外装・内装 エンジン・足回り 装備品 タイヤ 走行キロ 車検残 自賠責残
減点項目 外装・内装 電装 エンジン・足回り 装備品 タイヤ 走行キロ 修復歴等

さらに車種によるクラス分け、距離や使用年数による点数の違い、さらにはパーツや部品、内外装の状態による加減点数が事細かに日本自動車査定協会で公表しておりますので確認しておきましょう!→ 中古自動車査定基準及び細則

これら細かく設定されている査定基準により、我々、消費者は適正な価格で中古車が取引されているのです。

車の修理費用について

次に車の修理費用について、探ってみましょう。車に傷や凹みがあれば、修理業者に出して修理を頼むのが1番です。修理費用は車の何処に傷や凹みがあるかによって、修理費用は大きく変わります

事故で大破した車を修理するとなると数十万円はかかりますが、少しの傷ならば2~3万円で済みます。

バンパーに10cmほどの線傷が入ると2万円前後、20cmの傷であれば5万円の修理費用がかかります。またサイドミラーについた擦り傷程度であれば、1万円もかからないでしょう。

ただしサイドミラーをまるごと交換となると、5万円はかかります。車のドアを丸ごと交換となると、安く見積もっても10万円以上の修理費用がかかります。

その他、普通乗用車の代表的な修理箇所費用です。

ドアミラー・・2万円~5万円程
バンパー・・・5万円~10万円程
ボンネット・・5万円~10万円程
フロントフェンダー・・・8万円程
フレーム・・・数十万~100万円超も

なお修理費用・廃車費用に関しては、あくまでも目安にしか過ぎません。車種や修理店によって変わってきます。詳細については、修理店まで直接お問い合わせ下さい。

自己流の車修理について

修理屋に修理を頼むとお金がかかるのならば、自己流で修理をした方が良いのでしょうか?答えは「余計にダメ」です。

却って傷が目立ってしまい、査定で大きなマイナスを喰らってしまうのがオチです。最近は、素人でも簡単に車の傷が消せる商品が多数販売されています。

例えばちょっとした傷を消すのならば、タッチアップが便利です。傷がついた部分をひと塗りすれば、一発で直ります。

しかし一昔前の車ならばまだしも、今の車にタッチアップを使うとかなり目立ちます。しかもタッチアップは、プロでも取り扱いが難しいとされています。車の素人がタッチアップで修理をすればどうなるかは、一目瞭然です。

タッチアップがだめなら、ワックスをかける方法があります。ワックスを使えば、ちょっとした傷ならば簡単に消えます。でもワックスは想像以上に手強く、素人が完璧に仕上げるのはほぼ不可能です。

最近のワックスは品質がよく、素人でもそれなりの形にはなります。でも車全体をムラなくワックスするには、専用の道具が必要になります。

そもそもタッチアップを使うにしろワックスを使うにしろ、素人でも簡単に消せる傷程度ならば、査定額が下がることはありません。既に修理済みの部分に関しては致し方ありませんが、査定のためだけに修理をするのは辞めるべきです。

ただし査定に出す前には、車をきっちりと掃除はしておきましょう。掃除をしたからとはいえ査定額が上がる訳ではありませんが、印象は良くなります。掃除は査定額を上げるためというよりも、一種のマナーです。

車を修理して査定した場合は?

仮に車を修理してから査定を出すと、査定額はどうなるのでしょうか?

例えとして年式は平成22年・型式はMG22Sの日産軽自動車モコを査定に出すとします。バンパー部分に10cm四方の線傷がありましたが、査定のために2万円で傷を修理したとしましょう。

年式平成22年のモコが無傷の場合、査定額はおよそ20万円前後(2018年5月時点)です。しかし査定した結果修理跡が見つかり、2万円減額されて28万円になってしまいました。

残念ながら修理をしたからとは言え、修理費用がそのまま査定額に上乗せされる訳ではありません。修理した部分はガッツリと引かれるので、修理費用と合わせると4万円損したことになります。

そもそも車を査定する上で、「事故による修理歴・損傷減価要因・改造工作があるかどうか」も、詳しく徹底的に調べられ事故車などは修復歴車と査定され大幅に減額されます。

かなり詳しく調べられるので、どんなに隠し通しても後で必ずバレます。ほんの少し修理したぐらいならば、業者から聞かれない限り答える必要もないでしょう。

でも業者から修理歴を聞かれた際に「修理はしていません」と答えるのはNGです。結果的に嘘をついたことになるので、心象は一気に悪くなります。修理歴だけに限った話ではありませんが、どんなに都合が悪いことでも正直に答えるのが1番です。

また外装や内装が無傷だからとは言え、平成22年式日産モコが30万円以上に跳ね上がることはありません。日産モコだけでなく、全ての車種にも言えることです。

車の内装や外装に傷がない状態にあるのは、あくまでも“マイナスにならない要因”であるのを肝に銘じておいて下さい。

修理箇所によって修理履歴(事故車)になる?ならない?!

査定で事故車=修復歴車とされるのは、きちんとした定義が日本自動車査定協会や自動車公取協(自動車公正取引協議会)により定められています。

その定義は、「交通事故やその他の災害により、自動車の骨格等に欠陥を生じたもの、またはその修復歴のあるもの」 とされています。

あくまでも事故や災害で車の骨格に修復が必要な必要な状態の車が修理履歴(事故車)と認定されます。では車の骨格とはどこの箇所を指しているかと言いますと、

a.フレーム
b.クロスメンバー
c.インサイドパネル
d.ピラー
eダッシュパネル
f.ルーフパネル
g.フロア
h.トランクフロア

これら車の基本構造となるフロアや屋根、ピラーに損傷や交換履歴があるものが修理履車と呼ばれ査定で大幅に減額されます。

逆に修理・交換しても修理履車と呼ばれない箇所があります。それがこちらです。

a.フロントバンパー
b.フロントフェンダー
c.ボンネット
d.リアフェンダー
e.トランクリッド
f.リアバンパー
g.サイドシルパネル
h.ドア

まとめ

ここまで色々とご紹介しましたが車の査定前に傷の修復や修理をするべきかまとめまると、傷や凹みを修理しないまま査定に出しても、結果は同じです。

平成22年式日産モコであれば、査定額は28万円になります。修理をして査定に出した時との違いは、修理費用として2万円が余分に使われていないことです。つまり査定に出すためだけに傷を修理するのは、控えた方が賢明と言えます。

では事故が原因で車が走行不能状態まで大破した場合は、さすがに修理をした方が良いのではという意見もあるでしょう。

確かに走行不能レベルの大破となると、多くの業者は買取を断ります。時には廃車を勧められることもあるでしょう。

ただ廃車を勧められるほど大破した車であっても、査定のためだけに修理を出すのはNGです。

買い取った車を中古車ではなく、パーツを専門的に取り扱っている業者ならば、大破した車でも買い取ってもらえる可能性はあります。

大破したからとは言え、全てのパーツが使用不可能になった訳ではありません。大破を免れたパーツだけを取り外して、販売している所であれば、意外な高値で引き取ってくれます。

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