事故車でも売れる?事故車売却の際の注意点

無事故無違反で走ってきた車は、買取店へ持っていけば売れるのは間違いありません。車のことについてあまり詳しくない人でも、周知の事実です。では事故車の場合、買取店へ持ち込んでも買い取ってもらえるのでしょうか?そこで調べてみました。

そもそも事故車とは、その定義

事故車とは読んで時のごとく、事故を起こした車のことです―と行きたいところですが、厳密には違います。事故でフレームに大きな損傷が起きて、交換・修理をした車を「事故車」買取店などでは「修復歴車と言います。

しかし同じ事故が原因でも、フロントバンパーを事故で損傷して交換・修理をしても事故車にはなりません。違いは“どこが”損傷したかどうかです。

事故車と認定される箇所

フレーム・フロントクロスメンバー・ラジエータコアサポート・フロントインサイドパネル・ダッシュパネル・ピラー・ルームフロアパネル・トランクフロアパネルは、車の構造を決定づける重要なパーツです。

修理履車となる修理箇所

a.フレーム
b.クロスメンバー
c.インサイドパネル
d.ピラー
eダッシュパネル
f.ルーフパネル
g.フロア
h.トランクフロア

これらのパーツが損傷し、跡形もなく綺麗さっぱり修理をしても「事故車になります。骨格部分の修理はある程度までは回復はできますが、完全に数ミリの狂いもなく元に戻すのは不可能です。

しかし無事故で走行していても、「事故車」と判断される場合があります。例えば異常気象で大雨が降り、冠水して車が水没したとしましょう。車が水没してしまうと車の走行に支障が出るので、「事故車」になります。

さらには車そのものを走らせていなかったとしても、事故車」になる場合があります。

例えば沿岸地域に住んでいて車が塩害被害に遭った場合、走行不可能になるので「事故車」になります。「沿岸地域ではないから関係がない」と思われるかもしれませんが、海水浴へよく出かけるのなら他人事ではありません。

事故車と認定されない箇所

一方フロントバンパーは、骨格ではないので損傷して交換をしても「事故車」にはなりません。例え車同士が衝突して影も形も無い状態になっても、骨格部分に傷も損傷もないのならば「事故車」にはならないので大丈夫です。

他にロアスカート・フロントフェンダー・ボンネット・リアフェンダー・トランクリッド・リアバンパー・サイドシルパネル・ドアが損傷しても、事故車にはなりません。しっかりと修理を施していれば、査定額に響くこともないでしょう。

修理履車とならない修理箇所

a.フロントバンパー
b.フロントフェンダー
c.ボンネット
d.リアフェンダー
e.トランクリッド
f.リアバンパー
g.サイドシルパネル
h.ドア

ただ理想を言えば、事故車にならないように普段から安全運転を心がけることが重要です。法定速度はきっちりと守り、周囲の状況をしっかり確認することです。

事故を未然に防ぐコツ

疲れが溜まった状態で車の運転をするのも、おすすめできません。どんなに気をつけていても事故は起きてしまうものの、少し気をつけるだけでも防ぐことは可能です。またこまめに洗車をするのも事故車を防ぐコツです。

どうして洗車をすると事故を防ぐことができるかと、訝しく思う方もいらっしゃる方と思いますが、こまめに洗車をすると未然に防げる事故が多くあるのです。

こまめに洗車をすると言うことは、車をいつも綺麗に保つとともに日々の車のコンデションを把握できるということです。普段車を運転しているだけでは気づかない箇所の状況がよく分かるのです。

例えば唯一、道路と接触しているタイヤは車の中でも重要なパーツです。タイヤの減り方を常にチェックする、さらにタイヤやホイールの傷の有無、これらを常に把握しておくことで自動車事故を大幅び減らせるのです。

公益財団法人の交通事故総合分析センターの調べによれば、整備不良が原因で事故を起こした不良ポイントの7割はタイヤに関する事象だったことが報告されています。

転載:公益社団法人交通事故総合分析センターより

少々前の統計なのですが、どの年代でもタイヤが起因となる交通事故が圧倒的に多いのが確認できます。タイヤの摩耗で溝がなくなり、雨でのスリップ、高速走行でのバースト、雪道でのスリップなど、日々点検していれば防げる事故ばかりです。

もし、ご自身で確認できないのであればガソリンスタンドでは、無料で行ってくれる所が大半ですので、給油時にタイヤ溝の残りや空気圧等の状況をチェックしてもらいましょう。

事故車は修理して売る?そのままで売ったほうが良い?

保険金額と修理費、さらに査定金額との関係など「事故車はしっかり修理をすれば査定に影響は出ない」ということは、修理をしてから売った方が良いのでしょうか?答えは「NO」です。

フレームの修理は損傷具合にもよりますが、場合によっては100万円オーバーになることもあります。査定額に修理費用が加算されるのならば、修理をしても良いでしょう。査定額50万円の車を100万円で修理したら、査定合計額は150万円です。しかし実際に修理額が、そのまま査定額に加わる訳ではありません

査定額50万円の車なら50万円のままになるので、修理差し引けばマイナス50万円の赤字です。ただ事故車となると、査定額はかなり落ち込みます。どのみち修理をしても、良いことは何一つありません

つまり事故車を修理して査定に出すぐらいなら、修理をしないまま出した方がお得です。ただ保険に入っているのなら、修理代金は保険金で賄われます。100万円の修理費を保険で支払えば、査定額50万円がマイナスになることはありません。しかし残念ながら、世の中そんなに甘くはないのです。

損害保険を利用して修理をした場合は?

損害保険を利用して修理をすれば、買取査定額は上がるのでしょうか。こちらの答えももちろん「NO」です。

そもそも、車の市場価格以上の保険金をかけることはできません。例え修理費用が100万円以上かかったとしても、市場価格が50万円になっていれば、50万円までしか支払われません。

でも50万円満額支払ってもらえるのなら、まだ良い方です。場合によっては、保険金が1円も支払われないこともあります。保険金目当てでわざと事故を起こす・酒気帯び運転・無免許運転で事故を起こしたら、保険金は0円です。車を修理するには、全て自腹で行って頂くしかありません。

ただ修理をせずに、保険料を受け取ることは可能です。車の売却を考えているのなら、修理無しで保険金を受け取った方が良いでしょう。そもそも保険をかけているからとは言え、必ず車を修理しなければならない決まりはありません。

ただし車の修理をしない選択をした場合、保険金の受け取りは少なくなります。保険が出るのは、損害部分のみです。修理をしない場合、判断材料は外見のみです。つまり外から見えない部分に関しての損害に支払われる保険金は、実質0円です。修理をせずに得られる保険金は、微々たるものであることを肝に銘じておいて下さい。

対物保険で修理をしたら査定額はどうなるのか?

損害保険で賄えないのなら、相手側から支払われる対物保険を利用するのも手です。でも肝心の対物保険でも、上限は車の査定額までです。査定額が50万円であれば、何をどうひっくり返っても50万円しか出ません。

ちなみに事故で相手の車を損傷して怪我を負わせたのならば、対物保険で相手側にも支払うことになります。対物保険で車の修理代を賄うのは、実質不可能です。

しかも事故の状況によっては、対物保険が1円も支払われない場合もあります。例えばスリルを味わうために車のスピードを上げて走行した挙げ句、事故に遭ったとしましょう。

事故を起こしたのはスピードを上げたご自身に責任があると判断され、対物保険は下りません。また配偶者や親族を車で傷つけてしまった場合も、対物保険は0円です。

自動車保険でもらえる額は、損害保険も対物保険も限られています。修理額を全額賄える分を貰える訳ではないので、却って無駄になるだけです。修理に出さず小銭しかならない保険金だけを一応受け取った上で、査定に出した方がお得です。

事故車の売却手順

事故車を売却するには、どういう流れになっているのでしょうか。こればかりは業者にもよりますが、大まかな部分に関しては何処も同じかとおもいます。

まずは業者に連絡して、出張査定の日時を決めます。直接来店して車を査定してもらう手もありますが、出張査定の方が便利です。

連絡方法は電話やメール、最近はLINEからでも受け付けています。ちなみに業者によっては出張査定に踏み切る前に、事故車の状況についてヒアリングを行う所もあります。車の破損状態がどうなっているのかを確認し、仮査定額を出します。

出張査定当日、査定士が来て車の査定を行います。査定をする際には事細かい部分まで見るので、1時間ほどかかるでしょう。出張査定は立ち会った方が良いのですが、仕事などで忙しい時は立ち会わなくても問題ありません。なお出張買取査定にかかる費用は、基本的に無料となっています。

もし査定額に納得したのならば、契約成立です。契約書を隅から隅まできっちりと読み込み、理解をしたのならばサインをしましょう。なお車を売却する際には、例え事故車でも名義変更が必要です。名義変更の手続きに関しても業者が行ってくれますが、名義変更に必要な書類はご自分で準備する必要があります。どういう書類が必要になるかについては、当サイトのこちらのページで詳しくご説明してますので、ご確認下さい。→ 中古車を売る時に必要な書類

契約が済んだら車を引き取ってもらい、車買取額の代金が支払われます。支払いは指定した口座への振込になるかとおもいますが、念のために業者まで問い合わせて下さい。同時に保険の還付金・税金の還付も受けられるはずです。

こちらのページにも車売却のときに必要な手続きを紹介しています。

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事故車の買取金額調べ

事故車の買取金額は、幾らになるのでしょうか。正直な所こればかりは、「事故車による」「程度による」としか言いようがありません。

例えば無事故無違反の平成19年式のトヨタアルファードの場合、買取価格は150万円あたりが相場です。一方事故を起こした同じく平成19年式のトヨタアルファードであれば、35万円(側面損傷)の買取価格です。無事故無違反車と比べると、およそ1/5の価格になります。

次に平成25年式のダイハツ タントカスタムの買取価格を調べてみましょう。無事故無違反の場合、買取価格は79万円~120万円が相場です。事故車のタントカスタムの場合、買取価格は40万円です。無事故無違反車と比べると価格は下がるものの、先ほど紹介したトヨタアルファードと比べると下落率は低いです。

「事故車」と一言で言っても、車の面影がないほど大破したものもあれば、フレーム部分にちょっとした傷がついた程度のものもあります。想像はつくかとおもいますが、車の面影がないほど大破した車とちょっとした傷がついている車と比べた際、高値がつくのは後者です

想像でしかありませんが、タントカスタムの事故車が無事故無違反車と比べて価格が下がらなかったのは、傷の程度が浅かったためと思われます。一方トヨタアルファードの場合、損傷がかなり激しかったのでしょう。損傷が激しい車となると修理の手間がかかり、中古車として売り出すのも難しくなります。だから無事故無違反車よりも、大きく値が下がったと考えられます。

ただし無事故無違反車でも事故車でも、実際の査定額は車本体を見なければわかりません。今回取り上げた価格は、あくまでも参考程度として留めておいて下さい。

事故車はどこに売ればいい?

事故車を売るのなら、事故車専門の買取業者に売るのがベストです。一般的な買取業者でも買い取ってもらえる可能性はないとは言えませんが、酷い状態になると廃車を勧められることが多いです。でも事故車専門の買取業者であれば、見る影も形もない事故車でも買い取ってもらえます。

買い取った車は基本的に、「中古車」という形で売りに出されます。お客さんは中古車を購入することにより、業者の利益になります。つまり買取価格が高くつきやすい車は、中古車として売れやすいかどうかです。

中古車として売れやすい車は、人気車種は言うに及ばず、新車とほぼ変わりがない状態の車です。車に傷らしい傷はなく、販売すると数秒で売り切れるような車種なら、新車販売価格とほぼ変わらない値段で買い取ってくれるでしょう。

中古車として売れない車は不人気車種で、車体全体が傷・ドロだらけでボロボロになっている状態になっているものです。これらの条件にピタリ当てはまる車こそが、事故車です。

中古車として破格の安さで売りに出しても、誰も買いたがりません。しかも事故を起こしたとなると、縁起が悪いです。超常現象を全く信じていない人でも、事故車を乗り回すのはいい気分はしないでしょう。

仮に事故に遭ったとは思えないほど完璧に修理をしたとしても、人の手でできる範囲は限られています。100%安全の保証ができない車を喜んで購入する人は、限られます。

でも一般的な業者が嫌厭する事故車を大喜びで買い取ってくれるのが、事故車買取専門業者です。本当に存在するのかどうか眉唾に感じている方も多いでしょうが、もし疑うのならばネットで検索してみて下さい。電話帳で車の買取業者を調べてみても良いでしょう。おそらく想像している件数よりも、数十倍・数百倍近い業者が見つかります。

事故車買取が人気の訳

事故車は中古車として販売しても見向きもされず、一般業者にとっては在庫のお荷物的な存在にしかなりません。でも事故車専門買取業者は独自のネットワークを持っており、例え他業者に断られた車でも大喜びで買い取ってくれます。

事故車大歓迎の理由は、「売れるから」です。先程述べた内容と矛盾していますが、事故車は意外と人気はあります。例え動かなくなった車でも、業者側は修理をして再び動くように整備して売れば、

「修理歴あり」の中古車として売ることができます。「修理歴あり」の中古車は「修理歴なし」の中古車と比べて安く、需要もあります

しかも車を売るのは日本国内だけでなく、海外でも売られています。特に人気が高いのは自動車本体ではなく、自動車の部品です。海外は日本のように車検制度が整っていないので、自動車整備は自分達だけで行わなければいけません。部品が故障したら、部品交換も自分たちでやらなければならないのです。

すると当然必要になるのが、車の部品そのものです。車の部品は色々ありますが、中でも突出して人気が高く信頼性が高い部品こそが日本の車なのです。

例え見る影もなく大破した事故車であっても、全ての部品が駄目になった訳ではありません。業者は使えそうな部品だけを取り出して、海外へと売り出します。

万が一部品そのものが全部だめになったとしても、事故車には使いみちがあります。鉄のリサイクルです。現に日本で生産されている鉄の3割は、車から作られています。資源がほとんどない日本にとって、事故車は宝の山そのものなのです。

まとめ

以上、ご紹介してきたように事故車はどのような状態の車でも修理せず廃車にせず、買取ってもらうのが正解です。

ただ事故車専門の業者を見つけ出して、1件1件見積もりを出すのは少々骨が折れます。1日中業者を駆け回っても、多くて5件回れば大収穫です。1円でも高く買い取ってもらうには、一括査定サイトを利用するのも手です。

最後に1点、これだけは注意

一括査定サイトに参加している業者はほとんど一般業者ですが、中には事故車専門買取業者もいます。事故車専門買取業者の目に止まれば、驚くほど高い値段で買い取ってもらえるかもしれません。

しかし一般業者が嫌う事故車を喜んで買い取ってもらえるという話は、あまりにも出来すぎています。怪しい所なのではと、疑う人もいるでしょう。確かに怪しい業者があるのも事実ですが、見極める方法ならあります。

古物商許可番号があるかどうかです。車だけに限らず日本中のリサイクルショップ・買取業者は、自治体から古物商行の許可が取らなければいけません。許可を得ることができれば、ホームページのどこかに古物商許可番号の記載があるはずです。また連絡先がハッキリしている所かどうかも、怪しい業者を見極めるポイントです。

事故車を売る時は怪しい所ではなく、法律に則って運営している業者に売るようにして下さい。

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