エコカー補助金編 よくある車買取時のトラブル

車買取のトラブルはどれも厄介ですが、中でも厄介なものはエコカー補助金にまつわるものです。補助金で購入したエコカーを売ることは、可能です。エコカーは中古車で人気が高く、車種によっては高値も期待できます。

しかしエコカー補助金が絡んでくると、変なトラブルに巻き込まれてしまうので要注意です。そこでエコカー補助金にまつわるトラブルについて、取り上げます。

エコカー補助金とは

そもそも「エコカー補助金」とは、どういう補助金を指すのでしょうか?何となくわかっているという方も多いでしょうが、具体的に説明できるとなるとしどろもどろになってしまうかとおもいます。そこで改めて確認の意味でも、エコカー補助金について把握しておきましょう。

エコカーの種類

エコカーには電気自動車・天然ガス自動車・ハイブリッド自動車・ディーゼル代替LPガス自動車の4種類あります。

電気自動車は読んで時のごとく、電気で走る車です。EV車とも呼ばれています。バッテリーを充電して、モーターを動かして車を走らせます。維持費が安く環境にも優しい車として注目されていますが、充電が効率悪くあまり広まっていないのが正直な所です。充電が効率よくできるようになれば、電気自動車はもっと広がるでしょう。

天然ガス自動車は、天然ガスを燃料として走る車です。ガソリン車と比べるとCD2排出量が低く、体に有害な物質もほとんど排出しません。天然ガス自動車の歴史は意外と深く、1930年台からは開発に着手されてきたと言われています。ただ天然ガス自動車はあまり普及しておらず、企業や自治体等で導入している台数はわずか3万台しかありません。

エコカーと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、ハイブリッド自動車でしょう。現に大人気車種のほとんどは、ハイブリッド車で占められています。ガソリンと電気を使い分けて走り、少ないエネルギー量で長時間の走行が可能です。HEV車とも呼ばれています。

そして最後に紹介するのが、ディーゼル代替LPガス自動車です。
既に実用化されており、タクシーなどで見ることができます。

エコカー補助金とは

政府はエコカーを普及させる目的として、補助金を交付することにしました。軽自動車ならば7万円・大型トラックならば90万円の補助金が出ます。エコカー補助金の対象となる車は、2011年から2013年までに新車新規登録された車であること・平成22年・27年度の燃費基準を達成した車であることなどが条件です。

ただし2018年現在、エコカー補助金は出ていません。予算満了のため、2012年9月21日18時をもって終了となりました。しかし2018年現在、地方によってはエコカー補助金にかわる制度が継続している所もあります。

北海道札幌市では、札幌市内で使用することを条件にエコカーを購入した人に30万円~50万円の補助金が交付されます。他にも岩手県や宮崎県でも、エコカー補助金にかわる制度が継続中です。また「クリーンエネルギー自動車補助金」があり、車種によっては高い金額の補助金を受け取ることができます。

市区町村別の次世代自動車導入のための支援一覧はこちらの環境省のページから確認いただけます→ 次世代自動車導入のための支援

また現在、国からの補助金は経済産業省の次世代自動車振興センターが行っています。対象となる車は電気自動車 / プラグインハイブリッド自動車 / 燃料電池自動車 / クリーンディーゼル自動車で、それぞれ車種やグレードによって補助金額が変わってきます。

各車種やグレードによる補助額はこちらの「補助対象車両一覧」で確認できます。

エコカー補助金を巡る様々なトラブル事例

エコカー補助金をめぐる車買取のトラブルで最も多いのが、返納にまつわるトラブルです。エコカー補助金によってトラブルに巻き込まれた、Aさんの事例を紹介します。

Aさんはエコカー補助金7万円を受けて、軽自動車を購入しました。しかし10ヶ月が経ち、事情により売却をすることになりました。業者に来てもらい査定を受けたところ査定額が想像以上に高く、Aさんはは大満足です。すぐに売ると、業者に伝えました。

しかし、エコカーを購入してまだ10ヶ月です。業者に「補助金の返納があればキャンセルしたい」と言ったところ、「返納の話は聞いたことがない。売却しても問題はない」とのことでした。

Aさんは業者の言葉を鵜呑みにし、そのまま売却。「業者の言うことだから間違いがない」と、確信を持っていたのです。しかし車を売却して1ヶ月後、業者から電話が入り「エコカー補助金は返納しなければならない」と言われたそうです。当然ながらAさんは大激怒です。

Aさん本人は、エコカー補助金の返納については重々承知しています。しかしAさんは、業者の話を信じたからこそ売却したのです。返納が必要とわかっていれば、車は売らずそのまま所有していました。
Aさんは業者に責任があるからと業者側から返納するように頼みましたが、結局はAさん自身が返納することになってしまいました。

エコカー補助金の返納

エコカー補助金のトラブルで多いのが、返納についてです。エコカー補助金を受けるには、最低でも1年以上使用することが大前提です。1年未満にエコカーを手放すと、国に補助金を返納しなければいけません。

ちなみにグリーンエネルギー車は、3年~4年の保有が条件です。以前は6年の使用が条件となっていましたが、現在は2年~3年短縮されて3年~4年は保有しなければいけません。4年縛りのグリーンエネルギー車を売る場合、購入して5年経てば問題ないでしょう。

エコカー補助金の返納を断ることは、実質的には可能です。ただし本人が事故や病気で体が動かなくなったり、事故で車が全く乗れなくなったりした場合です。車の売却ができる程度のものならば、返納を断るのは不可能です。エコカー補助金の返納案内が来たら、否が応でも支払いに応じるしか道はありません。

エコカー補助金に関するトラブルを未然に防ぐには

エコカー補助金にまつわるトラブルに巻き込まれると、最悪裁判沙汰にまで発展してしまう恐れがあります。特に返納については誰が返納するかの水掛け論になってしまい、当事者同士での話し合いでは解決できるものではありません。

ではエコカー補助金のトラブルに巻き込まれないようにするには、どうすれば良いのでしょうか。

取り敢えずは待つ

そもそもエコカー補助金にまつわるトラブルに巻き込まれるのは、車を早く売ったためです。エコカー補助金を受ける際には、最低でも1年は継続して乗る必要があります。急いでいない限りは、1年は待っておきましょう。

ただどうしても今すぐにでも売りたいのならば、返納はどうしても避けられません。またエコカーを売り払って新たに補助金の対象となるエコカーを購入しても、新しく補助金を受けることはできなくなります。

しかし1年待って売るとなると、業者から「待つと査定額が下がる」と言われる恐れがあります。確かに時期が過ぎると査定額が下がるのは事実ですが、1日2日待つだけで大幅に査定額が下がることは滅多にありません。寧ろ早い段階でエコカーを売る方が、返納もあり大損です。幸福は、辛抱強く待つ者の所にやって来ます。例え業者から急かされても、冷静にじっくり待ちましょう。

エコカー補助金について熟知している業者に売る

驚かれるかもしれませんが、車についてスペシャリストのはずの業者でも、エコカー補助金について全く知らないことがあります。

エコカー補助金について全く知らない業者に売ってしまうと、トラブルは避けられません。では万が一売ってしまい、補助金の返納の案内が来たらどうしたら良いのでしょうか。

エコカー補助金について勉強しなかった業者にも、確かに落ち度はあります。その時の状況にもよりますが、返納の立て替えを要求するのも可能です。しかし業者側からしてみれば、車の売却を承諾した側にも責任があると見ます。下手をしたら「お客さん側が支払うべきだ」と、押し切られるかもしれません。

トラブルを避けるには、エコカー補助金について熟知している業者に売るのが1番でしょう。早い段階で売り払ったとしても、何らかの形で対応してくれるはずです。エコカー補助金について聞き、反応を伺いましょう

万が一トラブルに巻き込まれたら?

買取にどんなに注意を払っても、トラブルを100%回避するのは不可能です。では万が一巻き込まれてしまった場合、どう対処すれば良いのでしょうか。まずは国民生活センターです。日本全国に消費生活センターがあり、平日だけでなく土日祝も相談を承っています。「188」と電話をすれば、すぐに繋がります。

また車売却消費者相談室(JPUC)に、相談するのも手です。対応するのは、車買取りに関するスペシャリストばかりです。専門知識を持っているので、エコカー補助金に対するトラブルにも対処してくれます。電話番号は「0120-93-4595」ですが、急ぎならば消費者ホットラインである「188」が確実です。

返納金を払うか払わないかのトラブルになってしまった場合は、弁護士に頼るしか手はありません。弁護士なら誰でも良いというわけではなく、なるべくなら車買取トラブルに詳しい弁護士に頼むようにしましょう。返金となると国民生活センターや、車売却消費者相談室では対処できません。でも弁護士ならば法律を武器にして、解決へと導いてくれるでしょう。

まとめ

エコカー補助金制度が終了してから、8年経っています。エコカー補助金で購入した車を売却しても、余程のことがない限りトラブルに巻き込まれる恐れはありません。

しかしエコカー補助金にまつわるトラブルが回避できたとしても、車買取にまつわるトラブルは他にもまだまだたくさんあります。油断しないように気を引き締めて、買取に臨むようにして下さい。

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